概念 大唾液腺・・・耳下腺・顎下腺・舌下腺 小唾液腺・・・口唇・口腔・頬部・咽頭などの粘膜に散在
重要なことは、耳下腺と顔面神経とが解剖学的に密接な関係にあること。顔面神経は茎乳突起孔から出て耳下腺内を貫き、浅・深両葉の間に挟まれた形で走行している。腺内で側頭枝・頬骨枝・頬筋枝・下顎枝・頚枝の5つの枝を分岐させているので、これらの分岐の形態・支配領域を把握しておく。
唾液腺腫瘍の80%は耳下腺に発生し、良性腫瘍が多い。組織学的には混合腫瘍と呼ばれている多形性腺腫。
診断・治療 唾液腺腫瘍の多くは、発育が緩慢で長期にわたって無症状に経過することが多いが、その腫瘍が急激に増大し、疼痛を伴ってきた場合に悪性化する場合がある。 耳下腺腫瘍に特徴的な所見は耳朶の挙上がある。補助診断法として、CT・超音波検査のほかに唾液腺管造影法がある。腺管開口部から造影剤を注入し、腺管と腺実質を造影するもの。 生検は耳下腺では腫瘍細胞播種の危険性から通常は行われない。
手術にあたっては手術後の顔面神経麻痺の発生を考え、十分なインフォームドコンセントをとる必要がある。耳下腺の手術中に顔面神経の損傷がみられるが、顔面神経が切断されていない場合、麻痺は数週間から6ヶ月で回復する。『関連サイト:看護師ステップアップ』
用語解説 アドボカシー: ある人の権利を擁護すること。アドボケイトとは、アドボカシーをする人。